社民、次期衆院選共闘は地域単位で協議 福島党首、神奈川は野党統一候補を

「ひとりを笑うな」などのポスターを示し、総選挙へ向けた方針を語る福島党首=国会内

 社民党の福島瑞穂党首は10日の定例会見で、次期衆院選での立憲民主党などとの共闘に向けた協議は県など地域単位で進める方針を示した。神奈川では15区の新人を野党統一候補として求める一方、他選挙区について選挙協力を示唆した。

 同党首は「立民との合流協議を巡ってさまざまあった」などと党再編の影響を認めた上で「神奈川のように一致結束して組織が存続した地域もある。他の野党と共闘し統一候補を立て、現政権へ対峙(たいじ)していく姿勢は不変」と説明した。

 「存続した地域では各党との協議テーブルに着く。例えば神奈川では15区の公認新人へ支援を寄せてもらい、他選挙区では推薦などを検討したい」とした。立民へ合流が進んだ地域の支持者を念頭に「思うところはあるだろうが野党共闘に協力するよう促したい」と述べた。

 この日は衆院選をにらんだポスターや動画を発表。「弱音をはける社会へ」とのコピーを「新自由主義さようなら、社会民主主義こんにちはの意味」と解説。「ひとりを笑うな」では「個々人の可能性の大きさをアピールした。私の現状をやゆしたわけではない」と笑いをとった。

© 株式会社神奈川新聞社