23年ぶりの優勝には球界屈指の打撃力が欠かせない。横浜DeNAの宮崎敏郎内野手が2年ぶりに3割台をマークして迎える今季、「もう一回首位打者を目指して頑張りたい」と抱負を語る。プロ9年目の32歳。野手陣では大和に次ぐベテランも「まだまだ老け込む年じゃない」。4年ぶりの偉業に向けて若手に負けじと汗を流している。
9日のランチ特打。新人の牧が右中間へ流して柵越えを連発すると、「えぐっ」と苦笑い。だが感嘆したのはルーキーのほうだった。「すごくリラックスして打っている」とフルスイングで広角に打ち分ける宮崎の高い技術力に見とれていた。
豊富な練習量が実績を支えている。オフは2年続けてソフトバンク松田宣の自主トレーニングに参加し、前年以上に走り込んだ。キャンプ序盤も1日2回の特守を行い、「打撃にもつながる。しっかり足を動かすことを意識している」と言う。