エクストレイルの兄貴分! 日本ではとっくの昔に消えた“日産 テラノ”が6代目に進化【日本にない日本車】

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日本では2世代でモデル消滅した日産 テラノだが、北米では独自の進化を遂げていた!フルモデルチェンジし、大きく生まれ変わった5代目の日産 新型テラノ(北米名「パスファインダー」)についてご紹介する!

日産 新型パスファインダー[2021年夏・北米発売予定]

日産 テラノ(北米名“パスファインダー”)が知らない間に進化していた!?

1986年登場の初代「日産 テラノ」。写真の2ドアモデルは、カリフォルニア・サンディエゴの日産北米デザインスタジオNDI(現・ニッサンデザインアメリカ)でデザインされた

初代はトラックベースのライトクロカンモデル

こちらは2代目パスファインダー。日本でも2代目テラノとして2002年まで売られていた

日産のSUV「テラノ」を覚えているだろうか。ピックアップトラック「ダットサントラック」をベースにワゴンボディを載せたライトクロカンモデルで、同様の出自を持つトヨタ ハイラックスサーフと並んで1980年代から90年代にかけ人気を集めていた。

なお北米市場ではテラノではなく、初代より「パスファインダー」というネーミングで売られていた。

4代目からは乗用車プラットフォームに移行

3代目 日産 パスファインダー[2005年~2012年], 4代目 日産 パスファインダー[2012年~2021年]
3代目 日産 パスファインダー[2005年~2012年], 4代目 日産 パスファインダー[2012年~2021年]

日本では2代目(R50型)が2002年に販売終了しテラノの名は絶版となったが、パスファインダーは存続。その間、2012年登場の4代目パスファインダーでは、それまでのラダーフレームの古典的なスタイルから、乗用車のFF系モノコックプラットフォームへ大変革を遂げている。

現在はファミリー向け3列シートのミディアムSUVという位置付けで、ローグ(日本名「エクストレイル」)のいわば兄貴分である。

フルモデルチェンジした新型パスファインダーは3列シートの大型SUVに

5代目新型パスファインダーのインパネ周り, インテリアの雰囲気も洗練された
5代目新型パスファインダーのインパネ周り, インテリアの雰囲気も洗練された

5代目となる新型パスファインダーのボディサイズは、全長197インチ(約5003mm)×全幅77.9インチ(約1978mm)×全高70インチ(約1778mm)、ホイールベース114.2インチ(約2900mm)。

ボディサイズ自体は4代目とほぼ同等だ。全長5メートルの同クラスは、他にもトヨタ ハイランダーやスバル アセント、マツダ CX-9など多数のライバル車が存在している激戦区だ。

タフなイメージの強い歴代にならって、インテリアのデザインはシンプルかつ力強い形状。いっぽうで12.3インチのデジタルディスプレイ(メーター)や、先進の運転支援機能「プロパイロット(ナビリンク機能付)」やセーフティシールド360といった最先端技術も広く採用する。

初代のモチーフも与えられたタフな内外装デザイン

新型パスファインダーの外観では、初代パスファインダー(テラノ)のオマージュとしてフロントのVモーショングリル上部に3スロット形状がデザインされている。タフな印象のスクエアなフォルムとブリスターフェンダーの形状の組み合わせも、どこか初代を想わせる。

新型パスファインダーのVモーショングリルをよく見てみると、初代テラノにあった3つ穴のデザインモチーフが用いられていることに気付く, 初代パスファインダー(写真は日本版「テラノ」)の特徴的な3スロットグリル
新型パスファインダーのVモーショングリルをよく見てみると、初代テラノにあった3つ穴のデザインモチーフが用いられていることに気付く, 初代パスファインダー(写真は日本版「テラノ」)の特徴的な3スロットグリル

搭載されるのはV型6気筒 3.5リッターのガソリン直噴エンジン。最高出力284ps、最大トルク259lb-ft(約350Nm)を発揮し、新開発の高効率な9速オートマチックトランスミッションと組み合わされる。

ラインナップは2WD(FF)に加え、4WDが選択出来る。新型インテリジェント4WDは、ノーマル、スポーツ、エコ、スノー、サンド、マッド/ラット、トーンイングの計7種類のモードを選べるドライブ&テレインモードセレクターを備えた。

初代テラノ発売開始から35周年! 日本での販売復活も期待したい!

フルモデルチェンジした新型日産 パスファインダーは、2021年夏に北米で正式な発売を開始する予定となっている。日本への導入予定はないという。

しかしここ日本でも、アウトドアブームの高まりと相まって、大型のファミリーSUVを求める需要は確実に増している。初代登場から35年。再び“テラノ”の名で復活を遂げて欲しい1台だ。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:NISSAN]