メッシ獲得狙うマンチェスターCに不協和音 巨額オファーにデブルイネが不満漏らす

デブルイネ(左)とグアルディオラ監督(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーが今夏の獲得を目指すアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33=バルセロナ)への巨額オファーにより、思わぬ波紋が広がっている。

今夏でバルセロナとの契約が切れるメッシを巡ってはフランス1部パリ・サンジェルマンも獲得に乗り出して争奪戦となっているが、恩師のジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスターCが優勢とみられている。

そうした中、メッシ獲得ばかりに力を注ぐあまり、早くもチームから〝不満〟が出ているようだ。英紙「サン」は「MFケビン・デブルイネはマンチェスターCからの契約延長の内容に腹を立てている。メッシの巨大な移籍条件を優先したと感じているようだ」と報じた。

ベルギー代表のデブルイネは大黒柱でチームにとって不可欠な選手。現状では2023年夏まで契約が残っているが、クラブ側は昨秋から契約延長の交渉を開始。しかしこれが進展していないようで、その理由の一つがメッシにあるという。

同紙はマンチェスターCの番記者であるサム・リー氏の話として「デブルイネがベルギー代表のチームメートに、シティーの彼に対するオファーの内容が少ないと不平を言っている」と指摘。つまり、クラブ側がメッシとの契約条件に資金を集約しているために、自身の報酬が不当に低く設定されていると感じたデブルイネが機嫌を損ねているというわけだ。

クラブが昨夏、メッシ獲りに乗り出した際には5年880億円という破格の条件が報じられた。今回も同様のオファーが準備されているとすれば当然、ほかの選手にしわ寄せがくるため、大スターの加入が実現すればチーム内に不協和音が生まれそうだ。

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