度胸も良し! ソフトバンク・王会長に“突撃”した新人・牧原巧が「さすが」の存在感

シート打撃で左前打を放ったソフトバンク・牧原巧

鷹に新星現る――。ソフトバンクのドラフト3位ルーキー・牧原巧汰捕手(18=日大藤沢)が宮崎春季キャンプの11日、主力中心のA組に「1日限定」で参加した。

シート打撃では鷹が誇る変則左腕・嘉弥真、開幕投手候補の石川、最速157キロ右腕の杉山と対戦。現役通算224勝を誇る工藤公康監督(57)は「普通はどんな球を投げるのか見ようとするんだけど。大したもん」と、その積極性を買った。嘉弥真の初球を快音を残して捉えた鋭い中飛には、首脳陣の間から「さすがやな」という声が飛んだ。杉山からは完璧に弾き返す鮮やかな中前打。これにもコーチ陣から一斉に拍手が起こり、その非凡な打撃センスを思う存分に発揮した。

1月の新人合同自主トレでは物怖じすることなく、王貞治球団会長(80)に直接質問。同じ左打者で、右翼方向に引っ張る際の角度のつけ方を身振り手振り教わった。この日も王会長から「自分本来の打撃の形を崩さず振り切る」ように背中を押されて臨んでいた。

練習熱心で度胸もある。打撃センスを生かして、この勢いで一気に出てくるのか――。鷹にまた一人、将来有望な若手が出現した。

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