ブルージェイズがフェルプスと1年契約 2年ぶりの古巣復帰

日本時間2月12日、ブルージェイズはフィリーズからフリーエージェントとなっていた救援右腕デービッド・フェルプスと1年175万ドルで契約したことを発表した。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、成績に応じて最大75万ドルの出来高が設けられているようだ。2年契約の2年目を迎えた山口俊をDFAとしたことが明らかになったばかりのブルージェイズだが、実績十分の救援右腕をブルペンに加えることに成功した。

フェルプスがブルージェイズに在籍するのは2019年以来2年ぶり2度目。このときは2018年のスプリング・トレーニング中に受けたトミー・ジョン手術の影響で6月中旬まで故障者リスト入りしていたものの、復帰後は17試合に登板して4ホールド、防御率3.63とまずまずのピッチング。その後、7月末にトーマス・ハッチとのトレードでカブスへ放出された。

昨季はブリュワーズで開幕を迎え、12試合に登板して2勝3敗、4ホールド、防御率2.77と好投していたが、8月末のフィリーズ移籍後は大乱調。10試合で0勝1敗、2ホールド、防御率12.91に終わり、シーズン通算の防御率6.53は自己ワーストの数字となった。

現在34歳のフェルプスは8年間のメジャー生活のうち、最初の3年間はヤンキースで先発とリリーフを兼任。当時のジョー・ジラルディ監督(現フィリーズ監督)にユーティリティな投手として重宝された。マーリンズ移籍2年目の2016年にセットアッパーとしてブレイクし、64試合に登板して7勝6敗4セーブ、25ホールド、防御率2.28という自己最高の成績をマーク。メジャー通算では291試合(うち65先発)に登板して34勝38敗6セーブ、65ホールド、防御率3.95を記録している。

今オフのブルージェイズはカービー・イエーツやタイラー・チャットウッドを獲得してブルペンを強化。ジョーダン・ロマノやラファエル・ドリスなど昨季の主力リリーバーも健在であり、フェルプスは彼らとともにブルペンの一角を担うことになりそうだ。

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