記憶が薄れゆく認知症のアンソニー・ホプキンス 戸惑うオリヴィア・コールマン 「ファーザー」予告公開

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アンソニー・ホプキンスが認知症の父親を演じる映画「ファーザー」の劇場公開が5月14日に決まり、ショート予告が公開された。

公開された予告編は、自分の記憶が薄れゆくことに困惑するアンソニー(アンソニー・ホプキンス)のシーンから始まる。父親の姿に戸惑う娘のアン(オリヴィア・コールマン)の姿ともに、アンソニーの視点を通して映し出される現実と幻想の境界線が曖昧になっていく様子や、過去の記憶と時間の混乱が描かれていく。また、父と娘の揺れ動く感情や親子の深い愛情についても映し出されている。

現在83歳のアンソニー・ホプキンスは、自身と同じ名で生年月日も同じ認知症の父親を演じて高く評価されており、第78回ゴールデン・グローブ賞では主演男優賞〈ドラマ部門〉にノミネートされ、「羊たちの沈黙」以来の約30年ぶりとなる受賞に期待がかけられている。またゴールデン・グローブ賞では、アンソニーの娘を演じたオリヴィア・コールマンが助演女優賞にノミネートされているほか、作品賞(ドラマ部門)、脚本賞にもノミネートされている。

「ファーザー」は、歳を重ねることによって誰もが経験する喪失と親子の愛を、記憶や時間が混迷していく父の視点で描いた作品。フランス演劇界最高位のモリエール賞で脚本賞を受賞した、フランス人の劇作家フロリアン・ゼレールの舞台を原作としている。原作舞台は、パリ、ロンドン、ニューヨークなど世界30カ国以上で上演され、日本でも2019年に橋爪功、若村麻由美によって上演された。映画化にあたっては、ゼレール自身が長編初監督作としてメガホンを取っている。

ファーザー
2021年5月14日 TOHOシネマズ シャンテ他 全国ロードショー
配給:ショウゲート
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