新型コロナウイルス関連、機内食向けが落ち込み経営悪化したムツミグローバルフーズネットワークほか1社が弁護士一任

 (株)ムツミグローバルフーズネットワーク(TSR企業コード:297153242、法人番号:4010001136598、中央区勝どき6-3-2、設立2007(平成19)年7月、資本金9500万円、吉江智香子社長)と、関連の(株)フードリンケージ(TSR企業コード:297947230、法人番号:4010001124710、千葉県八街市ほ427-1、設立2009(平成21)年5月、資本金5500万円、同社長)は2月12日までに事後処理を山田公之弁護士(しんらい法律事務所、港区赤坂2-2-21、電話03-3586-4051)ほかに一任した。
 負債は、ムツミグローバルフーズネットワークが約40億円、フードリンケージが約8億円、2社合計で約48億円。

 ムツミグローバルフーズネットワークは水産・農産・食肉加工品など各種食料品の卸販売を手掛けていた。中間業者を省略した独自ルートの仕入による価格競争力に強みを持ち、専門商社や食品加工業者などに卸販売するほか、近年は機内食向け食材の加工販売にも注力。千葉県八街市に設置したプロセスセンターを拠点に、航空会社の系列企業や機内食専門業者との取引を拡大させ、2020年6月期は売上高51億9298万円を計上していた。
 しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴う航空機の運航停止や、減便により機内食需要が激減し、業績が悪化。新型コロナウイルス関連融資を調達してしのぎ、スーパーマーケットなど巣ごもり需要向けの商品販売にも取り組んでいたが、ここにきて資金繰りも限界に達した。
 関連会社のフードリンケージは八街市内のプロセスセンターで食品加工業を手掛けていたが、親会社に連鎖して今回の事態となった。

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