屋根瓦と同じ位素晴らしいうろこ雲【木造駅舎巡礼10】山陰本線24

※2020年8月撮影

トップ画像は、JR西日本山陰本線三保三隅駅島式ホーム。駅名標と名所案内。天然記念物の大平桜は南11km。タクシー30分。ちょっと遠いです。しかし長閑な空気感、伝わりますか?

JRきっぷ運賃。今日は青春18きっぷで出雲市駅まで行く予定ですが、路線図の範囲外ですね。しかし山陰本線のこの辺り、正に木造駅舎銀座。三保三隅駅以外、黄色い印が木造駅舎の有る駅です。

※2020年8月撮影

建物財産標がありました。昭和12年(1937年)に建てられています。駅の開業(1922年)の15年後です。

※2020年8月撮影

駅前の様子です。少し前の写真には手前に蕎麦屋さんと旅館の看板がありましたが閉店してしまった様です。淋しいな。

※2020年8月撮影

駅舎は階段の上に建っています。しかし空の青さと屋根瓦の色がほぼ同じ。

※2020年8月撮影

北側から。駅舎の白と空のうろこ雲に眼を奪われてしまいます。

※2020年8月撮影

南側にはバリアフリーのスロープが設けられています。でも構内の跨線橋にエレベーターはありません。

※2020年8月撮影

北側の眺め。

※2020年8月撮影

駅舎の横から引き込み線です。

※2020年8月撮影

駅名標を忘れるところでした。

※2020年8月撮影

三保三隅駅は、1922年(大正11年)日本国有鉄道山陰本線が周布駅から延伸された際の終着駅として開業しました。当時の駅所在地は、島根県那賀郡三保村。駅名はこの三保村と三隅村から命名されたのでしょう。三保村は昭和30年(1955年)近隣の村々と合併、三隅町になって消滅しています。国土地理院の地図で見ても三保という地名は残っていない様です。1923年(大正12年)山陰本線は益田駅まで延伸。1978年(昭和53年)貨物取扱廃止。

下り列車が来ました。キハ187系気動車です。特急列車だったかな。すみません、ちょっと記憶が曖昧です。

※2020年8月撮影

跨線橋の上からキハ187系。特急「おき」だった様な気もします。

※2020年8月撮影

上りホームの木造待合室。

※2020年8月撮影

待合室にも建物財産標がありました。駅舎と同じ昭和12年(1937年)5月10日です。

※2020年8月撮影

三保三隅駅では、8時11分に着いて、次の上り列車が8時43分と30分ちょっとで駅舎を撮影しました。これくらいが最適ですね。次の折居駅は、筆者が山陰本線で一番気に入った駅です。海が素晴らしい!

(写真・文章/住田至朗)

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