ウェザーマップは、2021年のさくらの開花予想(第三回)を発表した。2021年の桜は、平年より早めの開花となる所が多い見込みで、九州南部などの一部地域では、ほぼ平年並みとなる所もありそうだ。もっとも早く開花となるのは、九州北部か四国、東京となりそう。
今年の冬は、たびたび非常に強い寒気が流れ込んだが、冬の入り口の11月の気温がかなり高かったため、花芽の「休眠打破」は鈍めの所が多いとみられる。
この先は、2月は気温が高い状態が続く見込みで、3月もやや高めの予想ではあるものの、大幅に高くなる可能性は低いとみられる。このため、桜の開花は昨年のように大幅に早くなることはないが、平年より早め程度となりそうだ。
全国に先駆けての開花が予想される地点
3月19日頃 福岡
3月20日頃 長崎、松山、高知、東京
主要都市の開花予想
福岡 3月19日頃
広島 3月22日頃
大阪 3月25日頃
京都 3月24日頃
名古屋 3月23日頃
金沢 3月31日頃
東京 3月20日頃
仙台 4月8日頃
札幌 4月30日頃
開花とは?
標本木で5~6輪以上の花が開いた状態。
桜の「休眠打破」とは?
夏に形成された花芽は一旦休眠に入る。冬に一定期間低温にさらされることで、花芽は休眠から目覚め(休眠打破という)、その後の気温上昇によって花芽が成長して開花する。
暖冬により、冬にあまり低温にならないと、休眠打破が鈍り、その後の花芽の成長にも影響を与えるとされる。