心臓に病を持つ弟演じるアラン・キム 映画賞受賞のチャーミングな演技 「ミナリ」場面写真

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農業での成功を夢見てアメリカに移住した韓国人一家を描く映画「ミナリ」から、アラン・キム演じる弟・デビッドとネイル・ケイト・チョー演じる姉・アンの場面写真が公開となった。公開された場面写真では、2人で一緒にブランコで遊ぶ無邪気な姿、白人の少年と並んで歯を磨くデビッドの姿などが切り取られている。

リー・アイザック・チョン監督の半自伝的な物語を描いた本作で、デビッドのキャラクターは監督の少年時代が投影されている。デビッド役には、慣れない土地での新生活への戸惑いや、抱えた心臓病に対する不安、毒舌で一風変わった祖母とぶつかり合いながらも次第に強い絆で結ばれていくという、複雑で説得力のある演技が求められた。映画デビューとなる演じるアラン・キムは、チョン監督が求める”無邪気さ、わんぱくさ、元気さ、脆さ、慎重さ、激しさ”を体現。ワシントンDC映画批評家協会賞で新人俳優賞を受賞するなどの評価を得ている。

姉のアン役を演じたネイル・ケイト・チョーも本作が映画デビュー。チョン監督はネイルについて「アンの役柄の重要な部分は、愛する人を真剣に大切にするということ。ネイルは、それを自分らしいやり方で明快にやってくれた」と絶賛している。

「ミナリ」は、ハリウッド実写版「君の名は。」の監督に抜擢されたリー・アイザック・チョンが務めた作品。タイトルの「ミナリ」とは、水辺に育つ韓国の芹(セリ)のこと。2度目の収穫のほうがおいしいとされており、成長した子供世代の幸せを願う親の気持ちが込められたタイトルとなっている。サンダンス映画祭でグランプリと観客賞の二冠を獲得し、アカデミー賞の前哨戦の1つと言われているロサンジェルス映画批評家協会賞では、助演女優賞(ユン・ヨジョン)を受賞。ヴァラエティなどの有力誌では、アカデミー賞の有力候補作に挙げられている。

ミナリ
2021年3月19日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
配給:ギャガ
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