KDDI、独自の位置測位技術を保有するSwift Navigationに出資

近年のAI技術の発展や5Gの普及を見据えると、ドローンやロボットをはじめとする無人で自律稼働する機器の開発が進んでおり、機器が自動で自律稼働するためには、自己の正確な位置情報の取得が重要である。また、高精度な位置情報に関する市場ニーズは拡大しており、将来の自動運転車両や産業用・一般用の多種多様な機器での利用が期待されている。KDDI株式会社は、有望なベンチャー企業との5Gの普及や自動運転技術の発展を見据え、ベンチャー企業を支援するコーポレートベンチャーファンド「KDDI Open Innovation Fund 3号」を通じて、モビリティへの活用が有効な独自の位置測位技術を保有するSwift Navigation Inc.(以下、Swift)に出資した。Swiftは、独自の位置測位技術を保有し、米国のGPSシステムや日本のQZSS(準天頂衛星システム)など複数の衛生信号を用いたリアルタイムな測位に加えて、自動運転車両をはじめとする高速で移動する機器に対してもセンチメートル単位の位置情報サービス「SKYLARK」を提供している。Swiftは既に米国全土および欧州にてサービスを展開し、今後はアジアへ事業を拡大する予定としている。KDDIは、2020年8月から9月にかけて日本においてSwiftと共同で位置測位技術を活用した実証実験を実施している。同出資を通じてSwiftの事業成長を支援し、5Gの普及や自動運転技術の発展を見据え、新たな測位技術の開発や事業共創を進めていく方針だ。

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