日本を代表するスーパースポーツ! 14年経っても一線級であり続ける日産 GT-Rを写真でチェック

GT-Rといえば、元々は日産を代表するモデル「スカイライン」の最上級グレードの1つだった。だが、そんなスカイラインの名が外れ、世界の名だたるスーパースポーツと対抗すべく、2007年に独立車種として誕生したのが通称R35GT-Rだ。14年が経った2021年でも、日本を代表するスポーツカーであり続ける日産 GT-Rの凄さについて、内装外装の写真を交えながら見ていこう。

2020年モデルで言えば、大きく開いたフロントバンパーの開口部でエンジンルームの冷却性能を確保。対して、開口部が大きくなることで悪化する空力性能を補うため、サイドやリアのボディ形状が変更されている。 先に触れた進化する過程において、空力が占める要素はかなり大きい。その考え方はレーシングカーと同じで、究極の機能美と言っても過言ではないカッコ良さだ。

14年経っても最高峰のスポーツカーであり続ける凄さ

スカイラインの名が外れ、いわば“新生GT-R”として生まれ変わったR35GT-Rが登場したのは2007年で、誕生から14年近くたった2021年でも新車として販売されている。フルモデルチェンジをすることなく、これほどの長期間販売され続けているのは驚きだ。

普通であれば14年も前に設計されたスポーツカーは、時代遅れと言われてもおかしくない。しかし、GT-Rは毎年のように進化を続け、2021年の現在も日本を代表するスーパースポーツであり続けている。

エンジンの最高出力は初期型の480馬力から、最新のNISMOでは600馬力までアップ。フロントバンパーや内装など目に見える大幅な改良以外にも、2017年の改良でCピラー(最後部の柱)の折り目を無くして空力性能を向上させるなど、とにかく重箱の隅をつつくような改良を積み重ねている。

その血のにじむような地道な改良を続けてきた結果、2007年からの基本設計を変更することなく、2021年現在も一線級のスポーツカーであり続けられるのだろう。

市販車初! 筑波1分切りを果たしたGT-R NISMO

そしてGT-Rを語る上で忘れてはいけないのが、NISMOバージョンの存在だ。600馬力にまで引き上げられた最高出力もさることながら、カーボンセラミックブレーキや専用空力パーツの採用。タイムアタックの聖地と言われる茨城県の筑波サーキットでは、市販車初の1分切りとなる59.361秒を記録した。

すべては速さのため! 徹底的に空力性能を追求

スポーツカーらしい攻撃的な印象のエクステリアデザインだが、ただ攻撃的なのではなく、すべて速さのためだけに設計されたものだ。

2020年モデルで言えば、大きく開いたフロントバンパーの開口部でエンジンルームの冷却性能を確保。対して、開口部が大きくなることで悪化する空力性能を補うため、サイドやリアのボディ形状が変更されている。

先に触れた進化する過程において、空力が占める要素はかなり大きい。その考え方はレーシングカーと同じで、究極の機能美と言っても過言ではないカッコ良さだ。

初期モデルから基本設計の変わらないリアセクション

迫力満点の4本だしマフラーや大型のリアスポイラー、そして、かつて冠していた“スカイライン”の流れを組む4灯式のテールランプなど、リア回りのデザインも細かな形状変更を除けば2007年に登場した初期モデルから大きくは変更されていない。

車の空力を考える上で、空気が抜けて行くリアセクションは非常に重要。そんなリア周りのデザインが大きく変わっていないのは、初期型の設計がどれほど優秀だったのかを物語っている。

速さ一辺倒ではないインテリア

スポーツ性能ばかりが注目されるGT-Rだが、快適な室内空間も特筆すべきポイントだ。

インストルメントパネルには、高級本革として知られるナッパレザーを使用。オプションとはいえ、ナッパレザーを一枚使いにすることで、コックピット全体に圧倒的な上質感と高級感を醸し出している。

4つのエリアで快適性を追求

そして、コンポーネントをひとまとめにした「スタートエリア」、ステアリングから手を離さずセットアップスイッチの設定やパドルシフト操作ができる「ドライバー操作系エリア」、ドアミラーやセンターディスプレイの視認性に富んだ「視認・情報エリア」、そして、ドアハンドルやアームレストといったパッセンジャーのための高級感を演出した「助手席ホスピタリティエリア」という4つのエリアに分けることでドライバーの負担を軽減させ、快適な車内空間を実現させている。

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