まだ決まってないのに! 中日・与田監督をモヤモヤさせる開幕投手“不人気”問題

もう俺が投げようかな…

中日・与田剛監督(55)が、開幕投手に名乗りを挙げてこない先発陣にやきもきしている。

沢村賞左腕の大野雄が名実ともに開幕投手の筆頭候補だが、昨季独走Vを許したG倒をにらみ2カード目の本拠地開幕戦となる巨人戦(バンテリン)を竜の絶対エースに託す可能性も十分だ。

ところが、1月14日のスタッフ会議の際に「開幕投手を狙ってます」と直談判してきたのは、ここまで松葉のみ。指揮官は「例年のことだけど、私も現役時代に開幕投手にあこがれた気持ちもあるし、そういう選手の思いも知った中で1年間、どうやって戦うかが優先順位になる。開幕投手にと、面と向かって言ってきたのはまだ松葉一人。その後、待っているけど、誰も言って来ない。もっと選手たちにはアピールしてほしい」ともどかしい気持ちでいる。

昨年はちょうど1年前の2月12日のキャンプ中に、大野雄に早々に開幕投手を伝えたというが「今年はまだ決めていない。何日までにとはこだわっていないが、みんなの体調をみて。ご存じのように(大野)雄大もまだ(実戦で)投げていない状態だし、まだ判断するには時期尚早です」と棚上げ状態となっている。

チーム関係者は「松葉だけでなく、やっぱり柳や福谷はもちろん、勝野、山本、岡本、小笠原らが与田監督に『開幕投手をやりたいです』と、どんどんアピールして実戦で結果を残さないとダメだよ」と指摘する。

竜の先発陣が次々と指揮官に名乗りを挙げてシ烈な開幕投手争いを繰り広げ、与田監督をいい意味で悩ませたいところだが…。

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