元サイ・ヤング賞右腕のアリエタが4年ぶりに古巣・カブス復帰へ

日本時間2月13日、フィリーズからフリーエージェントとなっていたジェイク・アリエタが古巣のカブスと1年契約で合意したことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは、アリエタの年俸が650万ドル前後であることを伝えている。3年7500万ドルの大型契約で移籍したフィリーズで不本意な3年間を過ごした2015年のサイ・ヤング賞投手は、全盛期を過ごしたカブスで復活を目指す。

今オフのカブスはジョン・レスター、ホゼ・キンターナ、タイラー・チャットウッドの3人がフリーエージェントとなって退団しただけでなく、トレードでダルビッシュ有を放出。ダルビッシュとのトレードでザック・デービースを獲得し、パイレーツから放出されたトレバー・ウィリアムスも補強していたが、まだ先発の駒が足りない状況だった。

ジェッド・ホイヤー編成本部長は2021年シーズンを「現在の勝負と将来への準備のバランスを取る1年」と位置付けており、今オフ獲得した選手は1年契約ばかり(トレードで加入したデービースも今季終了後にフリーエージェントとなる)。アリエタの獲得もその方針に沿ったものとなっている。

アリエタが最も輝いたのは2015年。この年は33試合に先発して229イニングを投げ、22勝6敗、防御率1.77、236奪三振という驚異的な成績を残してサイ・ヤング賞を受賞。翌2016年は18勝を挙げ、ワールドシリーズ制覇にも貢献した。また、2015年と2016年に1度ずつ、合計2度のノーヒッターも達成している。

カブスで輝かしい実績を残したあと、3年7500万ドルの大型契約でフィリーズへ移籍したアリエタだが、2ケタ勝利と規定投球回到達は移籍1年目の1度だけ、3年間で22勝23敗、防御率4.36と金額に見合う活躍はできなかった。全盛期の輝きが失われ、故障も増えているが、4年ぶりの復帰となる古巣・カブスでどこまで輝きを取り戻せるか注目される。

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