辛坊治郎氏 ミャンマーのクーデターに「軍部は直前に中国に許可を求めている」

辛坊治郎氏

フリーキャスターの辛坊治郎氏(64)が13日放送の読売テレビ「特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル」に出演。国軍によるクーデターの起きたミャンマー情勢について解説した。

辛坊氏は「トランプ大統領からバイデン大統領への移行期に、狙いすませてやった感じ」と指摘。「トランプ大統領のときはやれなかったんですよ。軍部はクーデター起こして、ミャンマーを自分の国に戻したいと思ってたんだけど、それをやったときに『あのオッサン何やるか分からへん』っていう不安があった」と説明した。

一方、人権にうるさいバイデン政権になれば、アウンサンスーチー氏と結びつき国内の人権問題に干渉してくる可能性もあり、それも軍部にとって不都合。そのため「バイデン体制が整う前、トランプが辞めた後、このタイミングでクーデターです」と推測した。

さらに「今回クーデター起こした軍部は間違いなく、直前に中国行って許可求めてます」と断言し「ミャンマーは長年軍事政権だった。世界中敵に回したんだけど、中国だけは仲良くしてくれたんです。それが一応民主化ということで民主的な選挙も行われたけど、軍部としては面白くないし、中国もぶっちゃけ面白くない。今までは中国の言うことを聞いていた軍部が国をつかさどっていたのに、民主化してアメリカとかヨーロッパとか日本とかいろんな所と仲良くしましょうということになると、軍部の力が落ちてくる、後ろにいる中国の力も落ちてくる。そうすると、ミャンマーを軍事独裁国家に戻した方が中国は得なんです」と読み解いた。

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