中日・根尾が3安打の大暴れも与田監督は辛口「求めるのはもっと高いところ」 

左翼線へ二塁打を放つ根尾

まだまだこんなもんじゃないーー。中日・根尾昂内野手(20)が今季初の対外試合となったDeNAとの練習試合(北谷)で「1番・遊撃」で先発出場すると、長短3安打を放つ〝猛打ショー〟で大暴れ。「1本出てほっとした。去年のオフからずっとやってきた成果がちょっとずつ出始めているのかな」と手応えを口にした。

右へ左へ真ん中へ根尾のバットから打ち出の小づちのように安打が飛び出す。初回、相手先発の上茶谷からいきなり右前打。第2打席こそ一ゴロに倒れたが、6回は2番手・浜口から逆方向へ左翼線を破る二塁打。さらに8回には砂田から中前打を放った。

3年目にしてついに覚醒したかにも見えるが、与田監督は辛口だった。「ヒット3本ということで言えば良かったと思うが、今年本当に一軍でレギュラーを取ろうという期待の中では、まだ満足は当然していません。甘いボールにタイミングが合わなかったりとか、盗塁もそうだし、まだまだ求めることはもっと高いところを思っているので」と期待するからこそさらなる高みを求めた。

さらに根尾を含めた岡林、高松ら若手選手に向けて指揮官は「できたかできないかではなくて、やるかやらないかなので、やれない人間、動けない人間は一軍に残れない」とピシャリ。

根尾自身も決して満足はしていない。「今日も走塁ミスがあったし、より積極性を持って状況を判断していかないといけない。まだ受け身になっている部分もあるのでそこは改善しないといけない」と猛省する。

今キャンプでは立浪臨時打撃コーチから手取り足取りで指導を受けており「立浪さんにも(投手との)間合いの部分をずっと言われていて、できているときもあれば、外されているときもあるので、いかに合わせていくかはこれからも大事になる」。

その上で立浪塾について「こんなものじゃないと思っている。今日は結果は3本出ているけど、そこまでいい内容ではない。シーズンを通してずっと打ち続けるためにはもっともっとレベルアップしないといけない。立浪さんから助言をいただいていることをもっと続けていって成果を出したい」。

今季こそ根尾の覚醒が見られるかもしれない。

© 株式会社東京スポーツ新聞社