山﨑賢人 猫の気を引きながら同時に演技 「我ながら器用なことやっているな」 「夏への扉」完成報告会

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ロバート・A・ハインラインのSF小説の映画化作「夏への扉 -キミのいる未来へ-」の完成報告会が開かれ、山﨑賢人、清原果耶、藤木直人、三木孝浩監督が登壇した。

大切な人を救うため30年の時を超える科学者・高倉宗一郎を演じる山崎は、三木孝浩監督の「管制塔」が映画デビュー作。「デビュー映画以来に三木監督と一緒に作品を作ることにワクワクしました」と出演について語ると、三木監督は「初主演作だよね?15,6歳の時だったのかな?久しぶりに会ったんですけど、色んな主演作を重ねている一方でいい意味での青臭さ、ピュアさを失わないところが、宗一郎にぴったりで素敵に演じてくれました」と山崎の演技を称賛した。

藤木直人は、30年後に目覚めた宗一郎の手助けをする人間にそっくりなロボット役を務める。「その藤木は、「びっくりしました。人間じゃないって。二度見ならぬ二度聞きですよ!ちょっとハードルが高かったので一度お断りしました(笑)」と告白。また三木監督は古典SFの映画化にプレッシャーを感じる部分もあったようで、「これは大変な企画が来たなと思いました。古典中の古典と言われるSF小説ですし、逆に今まで劣化されないくらい素敵な作品でもある。書かれた当時1956年ですが、今の皆さんが自分ごとのように楽しんでもらえるように、いろいろ工夫しました。」と振り返った。

本作には、清原が演じる宗一郎の恩人の娘・璃子と宗一郎との純愛の要素もある。演じた山﨑は「久々に純愛でピュアな映画をやらせていただいて、やってるときも思っていたんですけど、完成したものを見て、やっぱり恥ずかしかったというか(笑)。(ピュアな恋愛ものを)沢山やってきたはずなのにいい意味で恥ずかしいと久々に思いました」と照れる姿を見せた。清原は「璃子も宗一郎も穢れがないというか、ただ純粋な思いに突き動かされていく2人なので、完成したものを見てもピュアだなと思いました」と感想を述べた。

宗一郎のパートナーである猫のピートについても話題となった。山﨑は「現場に猫がいるだけでとても癒されるんです。エサを持って猫の気を引きつけながら自分も同時に演技するのは我ながら器用なことやっているなと思いました」と自画自賛。三木監督は「回想シーンにも使っているんですけど、顔をなめられた時の果耶ちゃんの表情もそうですが、(芝居の)相手が猫だと(役者の)表情も自然になるんですよね。」と、猫相手の演技の効果を語った。

「夏への扉 -キミのいる未来へ-」は、1956年にアメリカで発表されたロバート・A・ハインラインのSF小説を映画化した作品。罠にはめられてすべてを失いながらも、大切な人を救うために30年の時を超える科学者・高倉宗一郎を山崎賢人が演じる。共演には、清原果耶、藤木直人、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨臨、原田泰造ら。「フォルトゥナの瞳」「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の三木孝浩が監督を務めている。

夏への扉 ーキミのいる未来へー
近日公開
配給:東宝 アニプレックス
©2021 映画「夏への扉」製作委員会

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