元オールスター右腕・ハービーがオリオールズとマイナー契約

日本時間2月14日、ロイヤルズからフリーエージェントとなっていたマット・ハービーがオリオールズとマイナー契約で合意したことが明らかになった。地元紙「ボルティモア・サン」のジョン・メオリによると、メジャーに昇格した場合の年俸は100万ドル。オリオールズは投手陣の層を厚くすることを目指しており、ビッグネームのベテラン投手をマイナー契約で迎えるのはフェリックス・ヘルナンデスに続いて2人目となった。

現在31歳のハービーは2012年にメッツでメジャーデビューし、2013年には26試合に先発して178.1イニングを投げ、9勝5敗、防御率2.27、191奪三振という好成績をマーク。オールスター・ゲームに選出され、サイ・ヤング賞の投票でも4位にランクインしたが、トミー・ジョン手術により2014年は全休した。

戦列復帰した2015年は29試合に先発して自己最多の189.1イニングを投げ、13勝8敗、防御率2.71、188奪三振と復活。メッツのリーグ優勝に大きく貢献した。しかし、その後は故障や不振によって不本意なシーズンが続き、2018年途中にはレッズへ放出。2019年はエンゼルス、昨季はロイヤルズでプレーするなどチームを転々とし、2016年以降の5年間は19勝34敗、防御率5.82に終わっている。

今季のオリオールズはエース格のジョン・ミーンズ以外に先発ローテーションの顔ぶれが固まっておらず、キーガン・エイキン(25歳)、ディーン・クレーマー(25歳)、ホルヘ・ロペス(28歳)、ブルース・ジマーマン(26歳)といった若手投手たちが先発の一角として起用される予定。よって、ハービー、ヘルナンデス、ウェイド・ルブランといったマイナー契約のベテラン投手にも十分にチャンスはある。

全てはオープン戦の結果次第だが、ヘルナンデスとハービーが揃って開幕ローテーションに名を連ねるようなことになれば、大きな注目を集めることは間違いない。

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