【DDT】伊藤麻希が浪花さん譲りの〝カニ殺法〟で勝利「明るい方向に私たちが導く」

大舞台での強さを見せつけた伊藤麻希

東京女子プロレスの伊藤麻希(25)が、DDTのビッグマッチで存在感を見せつけた。

14日の神奈川・カルッツかわさき大会では6人タッグ戦でスペル・デルフィン(53)、クリス・ブルックス(29)と組み、MAO(24)、中村圭吾(21)、舞海魅星(21)組と激突。伊藤がみちのくプロレスなどで活躍した故愚乱・浪花さんのファンと公言したのをきっかけに、デルフィンとの共闘が決まった。

浪花さんの法被とカニの手袋を身に着けて登場した伊藤は、カニポーズからフォールにいくなどして会場を盛り上げた。途中でデルフィンとの誤爆が続き「おかしいだろ! わざとやっただろ!」と亀裂が入りかけ、しまいには場外で泣き出す場面も。それでもデルフィンが何とかなだめ、2人で中村の股間を踏みつける。

最後はデルフィンがスイングDDTからデルフィンクラッチを決めた中村に、伊藤がとどめのカニカニヘッドバットを決めて3カウントを奪取した。

試合後、伊藤はかしこまった表情で「楽しかった。ちょうど昨日も東北の方で震災があって怖い思いをされたと思いますが、明るい方向に私たちが導くのでプロレスを見てください」と語った。

デルフィンは「また東北でやりたいなと思う」と提案するや、伊藤も「ぜひお願いします!」と応じ、トリオ継続は決定的になった。

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