【新日本】内藤がIC単体王座挑戦の意図を語る「いますぐIWGPに挑戦はちょっと違うかな」

単体挑戦の意図を明かした内藤

新日本プロレス28日大阪城ホール大会で飯伏幸太(38)の持つIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦する内藤哲也(38)が14日、〝単体挑戦〟の意図について口を開いた。

この日の後楽園ホール大会で内藤は飯伏とタッグ戦で激突。ハイキックにカウンター低空ドロップキックを決めるなど足攻めを展開し、チームの勝利に貢献した。

11日広島大会後のリングで、IWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者・飯伏の掲げる「ベルト統一」に反対の意を表明し、IC単体への挑戦を要求した。片方のベルトを取ることで〝解体〟をもくろむにしても、なぜ業界最高峰のIWGPではなくICなのかという疑問はぬぐえなかった。

ましてや今年の1月4日東京ドームのメインで敗れたあとに「また必ずこの舞台に帰ってくる」と宣言していた。東京ドームのメイン返り咲きを果たすにはIWGP奪回が一番の近道なのは言うまでもない。だが内藤は「そんな簡単な方法のために今まで大切にしてきた〝必ず〟という言葉を使ったわけではない。そういう意味でも、いますぐIWGPに挑戦というのは俺のなかではちょっと違うかなと。つい1か月前、東京ドーム大会で完璧に3カウント取られたのでね。『なぜICを選んだか』のひとつの理由が、IWGPに憧れ、IWGPを目指して新日本へ入り、そして歩んできた男の、IWGPヘビー級王座への敬意かな」と説明。「ドームメイン返り咲き」と「2冠統一阻止」はあくまで別物であり、後者を挑戦理由とした場合にIWGPを選ぶのは自身のキャリアで培ってきた美学に反するというわけだ。

さらに内藤は「2本のベルトを1本に統一したいんでしょ? ということはIC王座の歴史に終止符が打たれるということ。どうせだったら俺が終止符を打ってやるよ」とも豪語した。自身の2冠保持期間にIC王座に挑戦希望した選手が一人もいなかったことを理由に、今後はICの防衛戦が開催できずにその役目は終了すると予想。「まあ強いて(挑戦表明しそうな選手を)挙げるとすれば、海の向こうに渡ってしまった〝あの選手〟くらいなんじゃないの? IC王座に思い入れのある選手はね」と不敵な笑みを浮かべていた。

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