4歳から遊べる「しょうぎ」 つるの剛士さんデザイン、江の島の新たな観光起爆剤に

4歳児から遊べる「えのしましょうぎ」(藤沢市観光協会提供)

 江の島から将棋の魅力を発信しようと、藤沢市観光協会が、将棋の駒の動きを簡略化したボードゲーム「えのしましょうぎ」を開発し、発売している。弁財天などをモチーフにアマチュア三段の腕前のふじさわ観光親善大使のタレントつるの剛士さんが駒をデザイン。毎春の島内イベントで将棋大会が行われており、江の島の新たな観光コンテンツとして将棋を打ち出し、来訪者層の拡大につなげる。

 4センチ四方の持ち駒4枚には、江の島と関わりの深い弁財天やシラス、カメ、ツルが親しみやすいタッチで描かれ、駒が進める方向も記されている。

 女流棋士の北尾まどかさんが考案した「どうぶつしょうぎ」のルールを、許可を得て採用。12マスの盤面(縦29センチ、横19センチ)で、どのマスにも進める弁財天を他の駒で追い掛ける。シラスは「成る」と竜に変わりより強い駒に変わる。

 つるのさんは日本将棋連盟の将棋親善大使も務める。江の島では2016年から毎年恒例の春祭りで、つるのさんも参加し島頂上部のサムエル・コッキング苑を会場に「江の島将棋頂上決戦」が開催されている。

 同協会は4歳児から遊べる将棋の「入門編」として、大人も子どもも将棋を本格的に始めるきっかけにしてもらおうと2年前から商品化を進めていた。将棋ファンを増やし、春祭りの開催時などに幅広い層の来訪を見据えている。

 価格は3千円で、島内の一部店舗(丸だい、堀江商店、山本商店、江のまる)と市観光センター(同市片瀬海岸)で販売。ネット通販も開始した。問い合わせは、同センター電話0466(22)4141。

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