肩の力を抜くヒントが詰まった一冊『まちがったっていいじゃないか』

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『まちがったっていいじゃないか』

数学者の森毅さんが若い人たちに向けて書いた本。「なぜ勉強するの」「他人を気にする」「ときには孤独の気分で」「自分は自分が作る」などのテーマで、人間が生きていくことの面白さについて語ります。落ち込んでいる時、うまくいかない時、心に効く一冊です。

まちがったっていいじゃないか
著者:森毅
出版社:筑摩書房

もっとこうしなきゃ、こうあらねばと思うと気が重い。そんなとき、森毅さんの大らかなメッセージがきっと気持ちを軽くしてくれます。

「すべての人間は、どこかしらドジなところがある」という森先生。人間の根源にはドジがある。だからドジをかくそうとしなくてもいい。ひとりひとりのドジなところをお互い好きになり、心を通い合わすのがやさしさというもの——。

少年の頃、森さん自身がひどくドジで迫害された経験もあったそうです。「人間って、やっぱりドジなもんねえ、そこからぼくは出発したい」。そんなふうに思えたらギスギス、トゲトゲした気持ちもスッと消えそうです。

人は心の底にさびしさを持っているという言葉にも共感します。さびしさを抱えながら、道草したり寄り道したり、ぼーっとしたり立ち止まったり。それでもいいんだよね。ドジだって、まちがったって大丈夫。大急ぎで目的地に着かなくてもいいと教えてくれる本。ぎゅっと縮こまっていた心も解き放たれます。

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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