川淵氏が反面教師?JOC山下会長は“ポスト森”検討委メンバー入り「ノーコメント」

JOC山下会長

日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(63)が15日、都内で取材に応じ、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の辞任によって新設された「候補者検討委員会」のメンバーに入る見通しとの一部報道を受けて「ノーコメント」と慎重な姿勢を貫いた。

同委員会は御手洗冨士夫名誉会長(85)が委員長を務め、男女ほぼ同数の計10人未満の理事で構成されるが、山下会長は「これに関しては私が委員に入っているかどうかも含めて、決まるまでは一切ノーコメント」とした上で「(新会長が)決まったらJOC会長としてのメッセージを出す」と語った。

会長の後任を巡っては日本サッカー協会相談役の川淵三郎氏(84)が候補に浮上しながらも〝密室会議〟を指摘されて辞退。「サービス精神が旺盛だからどんどん話してしまう」と、事前の就任要請を明かしたことも悔やんでいた。

山下会長はこうした経緯を踏まえ、口を固く結んでいる可能性が高い。

現時点では次期会長候補として橋本聖子五輪相(56)が本命視されており、早ければ今週中に委員会で候補者を絞り込み、その後の臨時理事会で新会長が誕生するとみられる。

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