マンチェスターU・FWマルシャルが人種差別被害

マンチェスター・UでプレーするFWマルシャル(ロイター)

日本では女性蔑視発言で森喜朗氏が東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の辞任に追い込まれる事態となったが、世界のサッカー界では相変わらず人種差別問題が絶えない。

イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドのフランス代表FWアントニー・マルシャル(25)が14日の敵地ウェストブロミッジ戦後、自身のインスタグラムの多くの投稿のコメント欄に差別的なメッセージを書き込まれ、虐待ともとれる絵文字などを張り付けられた。

マルシャルは1月27日のシェフィールド・ユナイテッド戦後にも同僚のコンゴ代表DFアクセル・トゥアンセベ(23)とともにSNSでひどい人種差別発言を書き込まれていたばかり。不発に終わったウェストブロミッジ戦が1―1の引き分け、シェフィールドU戦が1―2の敗戦だったことを考えると、悪質なマンUサポーターによるものとみられる。

英国では最近、特に黒人選手に対する差別行為、発言が横行し、インスタグラム側も差別用語や絵文字の取り締まりを強化することを明らかにしたばかり。それでも、こうした愚行は一向に減らない。サッカー界全体が撲滅を目指している人種差別問題だが、根は深いものがある。

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