エムバペはパリSG残留「契約切れの来夏まで熟慮」とスペイン紙が報道

パリSG残留と報じられたエムバペ(ロイター)

去就が注目されていたフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)の同国代表FWキリアン・エムバペ(22)が、今夏は移籍せず来季の残留を決断したようだ。

2022年夏で契約が切れるエムバペを巡っては多くのビッグクラブが獲得に乗り出し、PSG側も契約満了によるフリーでの退団よりも移籍金を得るために今夏の放出を検討していた。

そうした中、スペイン紙「スポルト」が「エムバペが決断を下す」と今後の去就について報道。「彼は、ドアをノックしたすべての代表者に背を向け続けている。PSGを去り、巨額な条件で移籍を強制する時ではないと判断した。彼はパリでの挑戦がまだ終わっていないと判断し、彼を拘束する契約を履行することが最善であることに同意した」と契約が切れる来夏まで残留することを決断した模様だ。

契約満了後は移籍する可能性が高く、同紙はスペイン1部レアル・マドリードとの相思相愛ぶりを指摘しつつも「キリアンと家族は、誰にも門戸を閉ざしたくない」と当面は多くの選択肢を俎上に載せて検討する方針。「彼がサッカーのキャリアをどこで続けるかを決めるのは、来季まではないだろう」と来夏まで熟慮して新天地を決断することになりそうだ。

以前から獲得に熱心なRマドリードがエムバペに来季まで残留してもらったうえで、今季はドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)、そして来夏にエムバペと段階的にエースのダブル獲りを狙う計画が明らかになっているが、今回の報道はそうした動きを裏付けるものと言えそうだ。

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