【K―1】アラフォー加藤久輝が再浮上の誓い「もう一度タイトル挑戦までいきます」

練習を公開した加藤久輝(C)K―1

立ち技格闘技イベント「K―1」の年間最大イベント「K’FESTA.4 Day.1」(3月21日、東京ガーデンシアター)のクルーザー級戦でイランの新鋭サッタリ・ウィラサクレック(29)と対戦する加藤久輝(38)が再浮上を誓った。

昨年はプロキャリア初の連敗を経験。試合で結果が出なかっただけでなく、不運も重なった。「コロナの影響でうまく練習ができず、人生初の2連敗も経験して、精神的にいろいろと感じるものがありましたね。皆さんと同じで、コロナで選手以外の活動もうまくいかない部分もあったし、(バイクで)交通事故に遭ってケガもしてしまって…。いろいろとうまくいかない1年でした」と振り返る。

それでも「負けないと気づかないことがあるし、僕の場合は練習方法、練習量、練習環境も全て考え直して、体のケアにもより意識するようになった」と前向きにとらえ「K―1はキックボクシングでもムエタイでもない、K―1という競技なんだなと思いました。だからキックボクシングの練習をしても、K―1ルールで戦う以上、K―1ルール用に動きを調整しないといけないと感じた」と技術面でも意識が変わった。

9月には39歳の誕生日を迎え、年齢的には大ベテランの部類に入る。「年齢を重ねて試合に向けた調整が難しくなることは確か」としつつも「しっかり調整して試合を迎えればアラフォーでもいいパフォーマンスができると思う」と強調したい。

対戦相手のサッタリはWSRフェアテックス・イラン所属の新鋭。加藤は情報の少なさやサッタリの勢いに警戒しながらも「自信を持って突っ込んでくるという意味では、僕はメルヴィン・マヌーフとやっていますからね。マヌーフほど突っ込んでくる選手はいないでしょう」ときっぱり。「サッタリとの打ち合いを制して、もう一度タイトル挑戦までいきます」と誓った。

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