首相、夫婦別姓に肯定的「本人たちが判断」

菅義偉首相(資料写真)

 「結婚すれば、本人たちが判断していくべきという考え方だ」。菅義偉首相(衆院神奈川2区)は15日の衆院予算委員会の集中審議で、選択的夫婦別姓制度について肯定的な見解を示した。ただ、慎重に検討していく考えも改めて強調した。

 質問に立った立憲民主党の大河原雅子氏から「別姓を選択的に認める、その人たちが決めればそうしてあげたいという気持ちか」と重ねて問われると、首相は「それぞれが判断することが自然なことだと思う」と答弁。「家族のあり方に関わる事柄で、現実問題としてさまざまな意見がある。国民の意見や国会における議論を注視して検討していきたい」とも述べた。

 首相が子育て論に言及する場面もあった。3人の子どもがいるという大河原氏が子育てで自身が大事にしてきたこととして「うそをつかない」「人に迷惑を掛けない」の2点を紹介。これに対し、首相は「その二つは一緒。そして、私はもう一つ」。野党から追及を受けている首相長男らの総務省幹部への接待問題を意識してか、「『自分のことは自分で責任を持って生きていく』ということを強く言って育ててきた」と続けた。

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