パドレスがさらなるブルペン強化 右腕・ケラと契約合意

日本時間2月16日、パドレスがパイレーツからフリーエージェントとなっていた救援右腕キーオニー・ケラとメジャー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった(契約条件の詳細は現時点では不明)。パドレスは先日、マーク・マランソンとの契約合意が報じられており、それに続くブルペン補強となる。ケラはレンジャーズ時代にクローザー経験があり、パドレスのブルペンは2人のクローザー経験者を加えてさらに層が厚くなった。

現在27歳のケラは2015年にレンジャーズでメジャーデビューし、メジャー1年目から68試合に登板して7勝5敗1セーブ、22ホールド、防御率2.39の好成績をマーク。2018年は開幕からクローザーを務め、7月末にパイレーツへトレードされるまでの4ヶ月間で24セーブを記録した。

昨季は新型コロナウイルスに感染して8月中旬まで戦列復帰できず、右前腕の張りを訴えて3試合に登板しただけでシーズン終了。2016年、2017年、2019年にも利き腕の故障で戦列を離れており、メジャー6年間のうちフルシーズンを健康に過ごせたシーズンは2015年と2018年の2度しかない。ただし、通算防御率3.24という数字が示すように、健康時には安定したパフォーマンスを期待できる。

パドレスのA・J・プレラーGMは、ケラが2012年のドラフトでレンジャーズから指名を受けたとき、レンジャーズのフロントに在籍していたため、ケラを獲得するのは2度目ということになる。また、ケラはダルビッシュ有、ジュリクソン・プロファーとはレンジャーズ時代の同僚、ジョー・マスグローブとはパイレーツ時代の同僚である。

今季のパドレスはマランソン、ドリュー・ポメランツ、エミリオ・パガーンの3人が試合終盤の最も重要なイニングを担うことが予想されており、ケラはマット・ストラームやピアース・ジョンソンとともにこの3人に繋ぐ役割を担う見込み。他にもクレイグ・スタメン、若手のエイドリアン・モレホンなど実力者が多数おり、15人前後の救援投手が開幕ロースターの8~9枠をめぐって熾烈な争いを繰り広げることになりそうだ。

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