Rソックス・澤村は2年300万ドル、最大で3年765万ドルとの報道

レッドソックスとの契約成立が目前となっている澤村拓一について、具体的な契約条件が明らかになりつつある。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、基本の契約は2年300万ドル。ここに複雑な条件が盛り込まれた2023年の球団オプションが付属しており、澤村がすべての条件をクリアした場合、契約は最大で3年765万ドルになるという。当初は「2年240万ドル+出来高」と報じられていたが、より好条件の契約となっているようだ。

レッドソックスは現在、ロースターの40人枠がフルに埋まっており、選手を新しく40人枠に追加するには誰かを外さなければならない。ダスティン・ペドロイアが引退して空いた枠にエンリケ・ヘルナンデスが入り、ギャレット・リチャーズと正式に契約した際はジョエル・パヤンプス、マーティン・ペレスと正式に契約した際はクリス・マッザがDFAとなったが、澤村とマーウィン・ゴンザレスをロースターに追加するときにも同様の措置が必要。トミー・ジョン手術のリハビリ中のクリス・セールを60日間の故障者リストに入れることで1枠を空けることができるため、レッドソックスは故障者リストの使用が解禁されるのを待っているとみられる。

各球団のロースター状況を整理している「Roster Resource」というサイトでは、澤村はすでにレッドソックスのブルペンに一角に組み込まれており、マット・アンドリース、ダーウィンソン・ヘルナンデスらとともに試合中盤のリリーフを担うとの予想。7回担当のセットアッパーにライアン・ブレイシア、8回担当のセットアッパーにアダム・オッタビーノ、クローザーにマット・バーンズの名前が入っているが、いずれの投手も絶対的な存在ではなく、今後のパフォーマンス次第で澤村がセットアッパーやクローザーに格上げされる可能性は十分にある。

契約のなかにどのような条件が盛り込まれているかは現時点では不明だが、セットアッパーやクローザーを任されるような成績を残した場合、澤村が手にするサラリーは「3年765万ドル」に近付いていくことになるはずだ。

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