ピアニスト辻井伸行、コンサート開催! 「一生懸命演奏することが本望であることに変わりはありません」

新型コロナウイルスの影響から、日本だけではなく、世界中で大型イベントの開催ができなくなって早くも1年が経過する。世界中で活躍しているピアニスト辻井伸行も、予定されていたニューヨークのカーネギーホール、パリのシャンゼリゼ劇場、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールなどの大きな海外公演がすべて中止・延期。精神的にも大きなダメージを受けた。「今、自分は何をすれば良いのか?何ができるのか?」と葛藤する日々を送っていたが、音楽家として、みんなのために何ができるのかということを考え、気持ちをポジティブに切り替えた。

ステイホーム中の人たちを励ますために、YouTubeに松任谷由実の「春よ、来い」を無料でアップしたり、オンライン・コンサートにいち早く取り組む。自分にできることを見つけて日々チャレンジすることを心掛けてきた。中でも「春よ、来い」はすでに250万を超える人が視聴し感動の声が多数寄せられるなど大きな反響を呼んでいる。

そしてついに、この春、本人にとっても、ファンにとっても、待望のオーケストラを伴った本格的な演奏会に取り組むことになった。まさにコロナを克服する日の一日も早い到来を祈る「春よ、来い」コンサートの実現だ。

辻井伸行コメント

新型コロナウイルスによって、国内外すべての演奏会が中止や延期になって1年が経過しようとしています。コンサートができない中、YouTubeやオンラインでみなさんに音楽のすばらしさをお伝えしようとがんばってきましたが、やはりコンサートホールで、みなさんが感動できるように一生懸命演奏することがピアニストである僕の本望であることに変わりはありません。2021年春、オーケストラのみなさんと一緒についにその時がやってきました。ご来場いただくみなさまにもマスク着用や消毒など、新型コロナへの対策にご協力いただきながらではありますが、会場一丸となって音楽の喜びと感動を分かち合いたいと思います。みなさん、笑顔でコンサートホールでお会いしましょう。

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