ヘタフェ・久保建英につきまとう〝亡霊〟 守備面の課題克服へ正念場

久保建英

スペイン1部ヘタフェの日本代表MF久保建英(19)が〝悪夢の再来〟を危惧されている。

1月にヘタフェ加入直後こそ重用されていた久保だが、9日のレアル・マドリード戦、14日のレアル・ソシエダード戦と2試合連続でスタメン落ちして正念場を迎えている。

こうした現状を保有元のRマドリードも危惧している。同クラブの専門メディア「デフェンサセントラル」は「彼はヘタフェにスターとして到着したが、ビリャレアルで起きた出来事の〝亡霊〟がすでに飛び回っている。久保の効果はヘタフェで消滅し、Rマドリードは最悪の事態を恐れ始めている」と独特の表現を用いながら危機的状況を強調した。

ビリャレアルでは、ウナイ・エメリ監督(49)から守備面やフィジカルの課題を指摘されて出場機会を失い、久保にとって屈辱の日々を過ごした。そこから逃れるように加入したヘタフェでも、ホセ・ボルダラス監督(56)が「攻撃的な質を備えているが、守備面で力を失った」とスタメン落ちの理由を説明したように再び弱点の守備が指摘される事態となった。ビリャレアルでの〝亡霊〟が、またもや久保にとりついてきたというわけだ。

そして同メディアは「ビリャレアルで起きたことの亡霊は大気に浮かんでいるが、Rマドリードはそれについて考えたくない。彼らは状況を好転させる彼の能力を信頼している」。窮地の久保は弱点を克服し、名門の期待に応える活躍ができるか。

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