カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を巡り、大阪府・市が「2026年度末までに」としていた開業時期の明示を見送った一方で、横浜市の林文子市長は16日の定例会見で「今、伝えている姿で進んでいる」と述べ、従来目標としてきた「20年代後半」の全面開業を目指す考えに変わりがないことを示した。
大阪府・市は、コロナ禍で打撃を受けた事業者側に配慮し、実施方針案の開業時期を「20年代後半を想定」と修正。ホテルなどを部分開業して順次整備する「段階整備」も可能とした。
林市長は大阪の状況について「私もわからない」と言及を避けつつ、部分開業も行わない考えを示した。
また林市長は、横浜市によるIR事業者公募の資格審査を事業者1者が通過したことに対し、「一者でも多くの方に横浜イノベーションIRにチャレンジしてほしい」と強調。「新型コロナウイルス感染症が収束しない中で、マインド的にも事業者は厳しい状況にあると思う」としつつ、「IR事業が実際に動きだすのは相当先」として、多くの事業者の参加に期待を寄せた。