新日本プロレス16日の後楽園ホール大会で、内藤哲也(38)がIWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者の飯伏幸太(38)をリング内外で挑発した。
飯伏の掲げる「2冠統一」の阻止のため28日大阪城ホール大会でIC王座単体に挑戦する内藤はこの日、鷹木信悟(38)と組んで飯伏、永田裕志(52)組と対戦。ニークラッシャー、変型レッグロック、低空ドロップキックと王者の足に狙いを定めて攻撃を繰り出していく。
永田との攻防の際に今度は自身が足にダメージを負ってしまう場面も見られたが、終盤には飯伏にトルネードDDTを発射。鷹木がラスト・オブ・ザ・ドラゴンで永田を沈めると、場外で再び飯伏のヒザを痛めつけて王座戦への主導権を握った。
統一問題を巡っては内藤の考えについて飯伏が「何を言っているのか本当に分からない」と混乱するなど、互いの主張が平行線の一途を辿っている。飯伏はこの日はノーコメントだったが、内藤は「飯伏には飯伏の考えがあって、俺には俺の考えがある。別にお互いの考えに納得する必要はないと思う。むしろお互いの考えに納得することは、ほぼ不可能でしょ」と意に介さない。
さらに内藤は「だからこそプロレスラーはリングで戦うんだろう。(挑戦表明した11日の)広島のリングで『いつでもいいよ』って言っておいて(質問を繰り返すということは)、俺の考えに納得いかなかったらもうやらないよってこと? いま飯伏に必要なのは、俺の意見に反対することじゃない。もっと大事なことがあるだろ」とバッサリ。「神様ならわかるはずだよ。なんのことを俺、言っていると思う? 明日あたり答え合わせしようか」と不敵な笑みを浮かべて会場を後にした。