巨人・原監督が主砲・岡本和に託した〝顔芸〟の極意

原監督(後方)から大役を任された岡本和

巨人の一軍キャンプは16日から本隊と「S(スペシャル)班」が沖縄で合流し、本格的なサバイバルが幕開けした。そんななかで、沖縄キャンプの名物となっていた原辰徳監督(62)が獅子舞に頭をかまれる恒例行事に異変も…。それでも指揮官が見せるバリエーション豊かで迫力満点の〝顔芸〟の破壊力そのものは健在だ。その極意の一端とも言える共通点とは――。

ついに本格始動だ。宮崎で調整を続けてきた一軍本隊が沖縄入りし、今後は主に実戦で開幕に向けたサバイバルが過熱する。宮崎で指揮を執ってきた原監督は、直接目が行き届かなかった「S班」の調整ぶりを目の当たりにし「少ない人数のなかで密度の濃い練習はしていたんだなというのは思います」と納得顔だった。
ただ、沖縄キャンプインを象徴する恒例行事が今年は一部が変更となった。球場近くの沖宮で必勝祈願した後、原監督が縁起ものの獅子舞に頭をかまれるのが風物詩だったが、指揮官は「今年からバトンタッチだ!」と主砲の岡本和がガブリとやられた。しかし、岡本和が〝本家〟のレクチャー通りにおどけながら頭を差し出した裏で、原監督が大きな目を見開きながら「わぁ~」と驚きの表情を浮かべるさまは圧巻そのものだった。

サービス精神旺盛な指揮官は、これまでにも数々のインパクト絶大な表情を披露してきた。特にチーム内に改めて周知させられたのが、先に「S班」の指揮者として6日に沖宮を参拝し、獅子舞にかまれた元木ヘッドとの比較だ。チームスタッフからは「やはり原監督はさすが」「モノが違う」との声が相次いでいた。

そして、指揮官の特徴の一つとして挙げられたのが「相手が音声が必要ではないスチールカメラであっても、自ら声を出して感情移入しているのではないか?」という点。確かに、宮崎キャンプ中に球場から宿舎まで海岸線を報道陣とともに散歩していた道中、カメラマンから海をバックにした撮影を求められると「あっついな~。ハワイのようだ!」と躍動感あふれるショットを提供した。また、1月31日に参拝した宮崎神宮でもうなり声を上げながら力強い表情とともに右の拳を突き上げ、どちらも自身の言葉で自らの感情をたかぶらせているかのようにも映っていた。

百戦錬磨の指揮官だけに、何かこだわりやコツがあるのか…。原監督に「やはり言葉にした方が力が入るのか」と聞くと「あんまり考えてないよ。ただ、どこかにホスピタリティー精神がある」とのことだった。

いくら無意識だったといえ、迫力満点のショットが生まれる背景で共通しているのは自身を奮い立たせるかのようなフレーズの数々。原監督と獅子舞とのマッチアップがなくなるのは少々残念な気もするが、後継指名された岡本和の今後も注目される。

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