ミュシャ作品 「金、銀を駆使」 壱岐でギャラリートーク

ミュシャの作品について解説を受ける参加者=壱岐市立一支国博物館

 長崎県壱岐市芦辺町の市立一支国博物館は11日、開催中の特別企画展「絢爛華麗 日本人が愛したミュシャ展」(同館主催、長崎新聞社共催)に合わせギャラリートークを開催した。「ミュシャ・スタイル」と呼ばれる作風で“アール・ヌーボーの寵児(ちょうじ)”となったアルフォンス・ミュシャ(1860~1939)の作品の見どころなどを、学芸員の河合恭典さん(43)が話した。
 前半は3階多目的ホールで講座。19世紀末の欧州で流行した芸術様式「アール・ヌーボー」の特徴や、ミュシャが世に出るきっかけとなったサクセスストーリーなどを語った。
 後半は1階テーマ展示室で作品を見ながら解説。河合さんが「金色と銀色が多く使われ、見る角度によってきらきら光るのでいろいろな角度で楽しんで」と話すと、参加者は作品を横側や下側などからのぞき込むように鑑賞した。
 同市芦辺町の主婦、住田裕子さん(63)は「話が分かりやすくて作品についての理解が深まった」と話した。ギャラリートークは23日もある。参加無料。

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