マドン監督「ショウヘイ・ルールは作りたくない」 大谷への大きな期待

日本時間2月17日、エンゼルスのジョー・マドン監督はスプリング・トレーニングの開始を目前に控えてZOOMで約45分間のメディア対応を行ったが、最も関心を集めたトピックは大谷翔平だった。エンゼルスは今季の大谷の起用法について具体的なプランをまだ明らかにしていないが、マドンは「100%の状態でキャンプを迎えられると聞いている。本当に状態が良いみたいだ。他の人々と同じように、彼を見るのを楽しみにしている」と語った。

これまで大谷は週に1度登板し、指名打者として週に3~4試合のペースで出場してきた。しかし、マドンは「これまでの起用法からは離れたいと思っている。彼が成長していくために制限を設けたくない」と語り、大谷の起用法に変更を加えることを示唆。「まずは投手として準備することが必要だと思う。(野手よりも)投手のほうが大変だからね。打者としての準備は2番目だ。我々はそのようにスケジュールを組むし、それが彼にとってベストの方法だと思う」と投手優先の方針を明らかにした。

大谷はディラン・バンディ、アンドリュー・ヒーニー、グリフィン・キャニング、アレックス・カッブ、ホゼ・キンターナとともに6人制ローテーションを形成することが予想されている。ただし、昨季が60試合制の短縮シーズンだったことを考えると、この6人だけでローテーションを回していく可能性は低い。マドンは開幕までのあいだに投手をさらに獲得する可能性があることにも言及している。

マドンは大谷が活躍するためのカギとして「健康にプレーすること」と「精神的にポジティブな状態を保つこと」を挙げた。「彼は機会を与えられれば、世代で最高の選手の1人になる可能性を秘めている。彼に何ができて何ができないのかということを私は言いたくない。彼が何をするかを見てみよう。それがどうなるかを見てみよう。今はリミットを設けるつもりはない。『ショウヘイ・ルール』は作りたくないんだ」と語る指揮官の期待は非常に大きい。

2年850万ドルの契約を結んで迎えるメジャー4年目。大谷は二刀流をやり遂げ、指揮官の期待に応えることはできるだろうか。

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