【大日本】星野勘九郎が2・19後楽園に向け公開特訓 目指すは“プロレス界のキング・カズ”

100キロ以上の重りを乗せ有刺鉄線パイプイスに座る星野

大日本プロレスの星野勘九郎(45)がベテランの底力でベルト奪取を誓った。

王者・塚本拓海(30)に挑戦するBJW認定世界デスマッチヘビー級選手権(19日、東京・後楽園ホール)に向けて、17日には横浜市内の大日本プロレス道場で練習を公開。有刺鉄線をガチガチに巻いたパイプイスの上で腹筋、さらに上に寝そべり「ジーショック・セントーン」の相棒・兵頭彰(25)のセントーンを受けるなど「デスマッチファイターここにあり」を大いにアピールした。

そして塚本から終始「しっくりこない」と酷評されていることには「俺に恐れている証拠で強がっているだけ。(前回の同王座挑戦から)3年4か月、たまりにたまったうっぷんを晴らす」と待ちに待ったチャンスを逃さない構えだ。

7月には46歳となるが、星野は「例えばサッカーならキング・カズ(三浦知良)さんとか、50になってもピンピンに動いている人にすごいあこがれるし、刺激になる。自分も『まだやれるな』と思えるし、あんなふうにかっこよく年を重ねたい。年齢じゃないんだというところを見せたい」と鼻息が荒い。

最近は事あるごとに「今が絶好調」と繰り返す。「精進の成果は次の日ポッと出るもんじゃない。俺はさぼらずコツコツやってきて、それが今につながって本当に体調がいい。今がピーク。動きも体力も塚本に負けない」と自信満々。積み重ねた力を見せつけ、2016年12月に手放した同ベルトを再び手中に収めるつもりだ。

58歳でノアのGHCヘビー級王座を初戴冠した武藤敬司や、51歳でDDTのKO―D無差別級王座を初戴冠した秋山準など現在のプロレス界ではベテランが存在感を発揮するが、その波に乗れるか。

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