首相長男の接待問題「行政ゆがめられる」 立民・後藤氏、厳しく追及

衆院予算委員会で質問する立憲民主党の後藤祐一氏=17日午後

 立憲民主党の後藤祐一氏(衆院比例南関東)は17日の衆院予算委員会の集中審議で、総務省幹部が放送関連会社に勤める菅義偉首相(2区)の長男らから接待を受けていた問題を取り上げ、「行政がゆがめられるのではないか」などと厳しく追及した。

 後藤氏は同省が許認可権を持っているとし、「場合によっては贈収賄の可能性がある」と指摘。その上で、首相に対し同社からの政治献金やパーティー券購入、幹部らとの会食の有無を確認した。

 首相は創業者やその長男(いずれも故人)と会食したことを認めたが、「記憶が定かではないが、ここ数年はない」と強調。パーティー券の購入については「法令に基づいて適切に対処している」と述べた。

 また、後藤氏は日本中央競馬会(JRA)のトレーニングセンターで働く調教助手らによる持続化給付金の不正受給疑惑についても質問。野上浩太郎農相は「競馬への信頼を確保するため、厳正な対応を取るよう指示した」と述べ、JRAに事実関係を把握するよう指示したことを明らかにした。

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