あいおいニッセイ同和損保とJR東日本は15日、技術検証を進めてきたスマートフォンアプリの実証実験と取得データの検証を2月から実施すると発表した。シリコンバレー発のリワード獲得アプリであるMiles(マイルズ)をベースに、日本版アプリ「JREAD」を開発し、リワード付与によるユーザーの行動変容などを検証する。
あいおいニッセイ同和損保とJR東日本は2020年6月、アメリカ・シリコンバレーに本社を構える企業Connect IQ Labs,Inc.の開発したアプリMilesの日本初導入を目指すことを発表した。今回は、MilesをカスタマイズしたアプリJREAD(ジェイリード)の実証実験と取得データの検証を行う。
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JREADは、日本国内向けに画面デザインを変更し、移動手段判定アルゴリズムにJR東日本の交通関連データや首都圏を中心とした駅の位置情報などを反映した。これにより、アプリの利用者がどの交通手段を用いて移動を行ったかを判別する判定精度の向上を目指す。
今回の実証実験では、2021年2月より約2カ月間、事前に同意を得たモニターにJREADをダウンロードしてもらう。アプリの利用によって得られるモビリティ関連データを収集し、リワードとして利用状況に応じたJRE POINTを付与して利用者への付加価値を提供するという仕組みだ。
両社は、収集したモビリティ関連データを用いた分析・クラスタリング
などを行い、コロナ禍での新たな生活様式における利用者の移動手段や移動した範囲などと、JRE POINT付与による行動変容との相関関係を検証を行う。またモニターへのアンケートで、今回のサービスの社会受容性について確認する。
今後も両社は、実証実験を通じて収集したモビリティ関連データの分析・活用により、自社だけではなく、地方自治体や企業などのニーズを踏まえ、ユーザーの利便性が高く、プライバシーに配慮したサービスを検討する。また、より快適なまちづくりにも貢献したい考え。両社が参画する「SmartCityX」においても、積極的な事業展開を進めていき、取り組みを加速する方針だ。
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(出典:あいおいニッセイ同和損害保険 Webサイト、およびJR東日本 Webサイトより)