メッツ・ティーボウが現役引退を表明 元フットボール選手

日本時間2月18日、ティム・ティーボウ(メッツ)が現役引退を表明した。ティーボウはフロリダ大学2年生のときにハイズマン賞(最も活躍したカレッジ・フットボール選手に与えられる賞)を受賞するなど、フットボールのスターQBとして活躍したが、プロ入り後は期待されたほどの活躍を見せることができず、2016年8月に野球転向を表明。同年9月にメッツとマイナー契約を結び、マイナーでプレーした3シーズンで通算18本塁打を放った。

ティーボウは発表した声明文のなかで「私はこの旅のすべての瞬間を愛していましたが、今の時点では別の方向に呼ばれているような感じがしています。私は何かに部分的に参加したいとは思いません。何を選ぶとしても、常に100%で参加したいと思っています。この素晴らしい野球の旅を支えてくれたみなさんに改めて感謝します。メッツの一員として過ごした時間をいつも大切にしていきます」と野球やメッツへの思いをつづった。

現在33歳のティーボウは過去4年連続でマイナー契約の招待選手としてスプリング・トレーニングに参加しており、今年も招待選手のリストに名を連ね、スプリング・トレーニングに参加する予定だった。メジャーリーグでは日本時間2月18日にバッテリー組(投手と捕手)のキャンプがスタートし、数日後には野手も合流してチーム全体でのキャンプが開始される予定だが、ティーボウは自身5度目のスプリング・トレーニングに合流する前に現役引退を決断した。

ティーボウはマイナーでプレーした3シーズンで合計287試合に出場して打率.223、18本塁打、107打点、5盗塁、OPS.638を記録。2019年にはマイナー最上位のAAA級でプレーしたが、77試合で打率.163、4本塁打、19打点、2盗塁、OPS.495に終わり、メジャー昇格を実現することはできなかった。オープン戦の通算成績は34試合で打率.151、1本塁打、3打点、0盗塁、OPS.454となっている。

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