【新日本】EVILがオカダに筋違いな「真の1対1」を要求

EVIL(左)はオカダをマットに投げつける

新日本プロレスの“キング・オブ・ダークネス”EVILが暴論ざんまいだ。セコンドのディック東郷(51)を介入させる手法には全方位から批判が集中しているが、暗黒王にはどこ吹く風。27日の大阪城ホール大会で一騎打ちする因縁のオカダ・カズチカ(33)には「真の1対1」を呼びかける始末だ…。

EVILが所属するバレットクラブ(BC)と、オカダのCHAOSの抗争は激化の一途をたどっている。11日の広島大会ではタッグ戦が両者リングアウトに終わった後に一騎打ちが行われるも、EVILが東郷を乱入させ反則裁定となった。

EVILおよびBCはたびたび試合中にセコンドを介入させ非難を浴びているが、当の本人は「最後にリングの上に立っていたのは俺たちだ。それが現実で、全てだろ」と意に介さない。それどころか「乱入に助けられたのはむしろオカダの方だろ」とまで言い放った。

東郷が11日のシングル戦で介入したのは、EVILがオカダをSCORPION DEATHLOCKで捕獲している最中。劣勢ならともかく優勢な状況でセコンドを呼び寄せたのだ。ハナからまともに試合をする気がなかったように見えるが、EVILの主張は違う。「あんなとこでギブアップなんてしたらオカダの価値もなくなっちまうだろ。少しだけ引き延ばして、やつを完全に叩き潰すのにふさわしい舞台を整えてやったまでだ」

さらに「オカダが俺と1対1でまともに渡り合える男なら東郷を呼ぶこともなかったんだがな…。大阪城ではそんな試合にならないよう、せいぜい頑張ってくれよ。頼むから広島の二の舞いだけは避けてくれ」と、この期に及んで“クリーンファイト”を要求した。

揚げ句の果てにはオカダが昨年1月から主要王座戦線に絡めていないことを指摘した上で「もうとっくに顔じゃなくなっていることに自分で気づいてないのか? 過去の栄光にすがるんじゃねえ。どんな手を使おうと、お前の手の内は読めてる。返り討ちにしてやるよ」と挑発的なメッセージを送った。

17日の後楽園大会ではタッグ戦でオカダと激突。東郷との悪の連係で苦しめ大阪城決戦へ気勢を上げた。

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