32歳の救援右腕・アレンが現役引退を表明 通算153セーブを記録

日本時間2月18日、インディアンスなどでクローザーとして活躍し、メジャー8年間で通算153セーブをマークしたコディ・アレンが現役引退を表明した。現在32歳のアレンには複数のチームから関心が寄せられていたが、アレンは引退を選択。インディアンス時代の7年間で記録した149セーブはボブ・ウィックマン(139セーブ)やダグ・ジョーンズ(129セーブ)を上回る球団記録となっている。

アレンは2011年のドラフトでインディアンスから23巡目指名を受けてプロ入りし、翌2012年にメジャーデビュー。2014年からクローザーを務めるようになり、この年から5年連続で24セーブ以上、2015~17年には3年連続で30セーブ以上を記録した。

ポストシーズンには2013年、2016年、2017年、2018年と4度出場し、特に2016年は10試合に登板して13.2イニングを投げ、6セーブ、1ホールド、防御率0.00、24奪三振という驚異的なパフォーマンス。チームをワールドシリーズの舞台へ導いたが、第7戦までもつれる熱戦の末、チームはカブスに敗れて世界一を逃した。

キャリア序盤からの酷使が祟ったのか、30歳を迎える前からパフォーマンスに陰りがみられるようになり、2018年は70試合に登板して27セーブを挙げたものの、防御率4.70は自己ワースト。翌2019年は1年850万ドルの契約でエンゼルスに加入したが、25試合でわずか4セーブ、防御率6.26とほとんど戦力にならず、6月中旬に解雇された。

その後、2019年はツインズ、2020年はレンジャーズやカブスとマイナー契約を結んだが、メジャー復帰を果たすことはできず、2021年のスプリング・トレーニングがスタートしたタイミングで現役引退を決断。メジャー8年間の通算成績は481試合に登板して463.2イニングを投げ、24勝31敗153セーブ、32ホールド、防御率3.14、593奪三振となっている。

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