唐辛子30本以上!常識を超えた辛さにハマる『梅梅』の超辣坦々麺

辛いものが好きです。とくに坦々麺

唐辛子、ラー油、花椒、豆板醤で、辛さと痺れをガッツリ効かせたあの味。数時間後にもれなく腹痛に襲われると分かっていても食べてしまう中毒性がやつらにはあります。

そんな坦々麺好き(坦々メン)な筆者のもとに、ある情報が飛び込んできました。

某中華料理店の裏メニューに常識を超えた辛さの坦々麺がある、と…。

梅梅 金沢店

紅に染まったX麺、ついに現る。

やってきたのは金沢市尾張町にある『梅梅 金沢店』。自家製の石窯でじっくり焼いた北京ダックをはじめ、本格的な中華料理が食べられるお店です。

【関連記事】皮も身も美味しい『梅梅』の北京ダック

本場さながらの雰囲気で美味しい中華料理が楽しめる。

もちろんお目当ては激辛坦々麺。席に着くと、早速スタッフさんが注文を取りにやってきました。

ーー激辛坦々麺ひとつください!

石田さん:超辣坦々麺のことですか?

ーーはい!それひとつください!

石田さん:こちらとても辛くなっております。大丈夫ですか?

ーー大丈夫です。

石田さん:過去に一口だけ食べてギブアップされたお客様もいらっしゃいました。

ーー大丈夫です。男に二言はありません。

キュートなスタッフさんを前に「辛さマシマシ!」と男気を見せるか迷いつつも、とりあえず今回はノーマルな超辣坦々麺で様子見。それでも相当辛いはずです。

ちなみに坦々麺というと胡麻風味のイメージですが、本場中国の四川省ではゆでた麺にタレと花椒、ひき肉炒めなどをかけた汁なし坦々麺がスタンダード。今回注文した超辣坦々麺も汁ありですが、本場さながら胡麻はひとつも入っていません(ほかの坦々麺は胡麻入り)。

そんなことを考えているうちに、坦々麺がやってきました。

小悪魔的な笑顔で、超辣坦々麺を運んできてくれたスタッフさん(実際の営業中はマスクを着用しています)
超辣坦々麺980円

石田さん:おまたせしました!超辣坦々麺になります。

ーーおぉ!美味しそうですね(あかん、これヤバイやつや)

石田さん:スープは鶏ガラベース。かえしの醤油だれで30〜40本の唐辛子を炒めて、香りと辛さを引き出しています。

ーーい、いい香りがしますね〜(湯気が辛くて目に染みる)

石田さん:一気に啜るとむせるので注意してくださいね。

ーーは、はい…。

では、いただきます。

ーーん?意外と大丈夫かも。

石田さん:ふふふ。

ーーあ…。

石田さん:(お水 スッ)

ーーぐわぁー!辛さが、遅れて、やって、きたよ。

石田さん:無理しないでくださいね。

ーーなんかもう、箸を進めるごとに口の中に爆撃を受けている感覚ですね。味の湾岸戦争や〜!

石田さん:こうしてる間にも唐辛子のカプサイシン(辛み成分)がスープに溶け出て、どんどんスープが辛くなっていくんです。

ーー:拷問っすね(苦笑)。

石田さん:当店の料理長も「この坦々麺だけは業務に支障が出るので味見ができない」と嘆いております。

ーーそりゃそうだ!

激辛スープが絡みやすいよう平打ちの麺を使用。もちもちで噛むほどに味わい深い。

なめてかかると痛い目に遭います。

ーーそれにしてもなぜ、こんなに辛い坦々麺を作ろうと思ったんですか?

石田さん:料理の持ち味をとことん追求するのがお店のコンセプト。辛さを追求した料理を考え抜いた結果、この坦々麺ができあがったそうです。

ーー熱烈なファンもいるそうで。

石田さん:はい。辛さを倍増してスープまで完飲していくお客様もいらっしゃいます。

ーーえ!本当ですか?自分も相当な激辛好きだけど、やっぱり上には上がいますね。

ただ辛いだけじゃないのがポイント。自家製の醬(じゃん)や甘辛く炒めたひき肉などが、スープの旨味を引き立てている。
ハイレベルな辛さが筆者の闘争心に火をつける。数時間後にはその火がお尻に移ることも知らずに。

辛いもの好きを自称する筆者でも、スープの完飲までは無理なレベルの辛さ。ただ、めちゃくちゃ辛いけど、美味しさを感じられるギリギリに調整されているのはさすがの一言。平打ちの麺も本当に美味しくて、今度は人気の黒胡麻坦々麺白胡麻坦々麺も食べてみたいと思いました。

食べきれなかった唐辛子は持ち帰って、自宅で激辛ペーストを作りました。

めちゃくちゃ辛いけど、ちょっとクセになりそうな『梅梅』の超辣坦々麺

挑戦する方はくれぐれも自己責任でお願いします!

梅梅 金沢店
メイメイ カナザワテン
石川県金沢市尾張町1-9-16
TEL.076-204-6032
営業時間/11:30~14:30(L.O.14:00)、17:00〜21:30(L.O.21:00)
定休日/火曜日
席数/テーブル54席
駐車場/近隣にコインパーキングあり
※こちらの情報は取材時点のものです。

(取材・文/ヨシヲカダイスケ、撮影/林 賢一郎)

© ビッグカントリージャパン株式会社