箱根町、小中学校の給食費無料化 町教委「神奈川県内初では」

箱根町役場

 神奈川県箱根町は18日、町立小中学校の児童生徒の給食費を4月から一律無償化すると発表した。児童は1人当たり月4300円、生徒は同4600円の給食費が無償となる。町教育委員会によると、公立小中学校での給食費一律無償化は「県内で初めてではないか」と話している。

 町は2021年度一般会計当初予算案に事業費2879万円を計上した。

 町によると、対象は4月1日時点で町立小3校の児童263人、町立中1校の生徒165人の見込み。町はこれまで町立小の児童1人当たり月200円の補助を行っていたが、子育て世代の要望に応え一律無償化を決めた。

 また、従来、各校ごとに教職員が給食費を徴収・管理し、食材業者に直接支払う私会計方式を、4月からは町予算に計上して管理・運営を行う公会計方式に移行する。教職員の負担軽減にもつながるとしている。

 給食費無償化を公約に掲げ、昨年10月の町長選で初当選した勝俣浩行町長は同日の会見で「町民の暮らし第一のまちづくりを推進していく」と話した。

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