レアル「スーパーCL構想」にも賞金5億ユーロを要求 「スーパーリーグ構想」とシ烈な綱引き

フロレンティーノ・ペレス会長(ロイター)

欧州スーパーリーグとスーパー欧州チャンピオンズリーグ(CL)、果たして実現するのはどちらか――。

スペインのレアル・マドリード専門メディア「デフェンサセントラル」は「フロレンティーノ・ペレス会長が、3月にUEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長と会う予定だ。彼は5億ユーロ(約635億円)のCLを加速させようとしている」と報じた。

現在欧州では、ビッグクラブのみが参加して開催されるスーパーリーグ構想が進められる一方で、これに反対する国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)が対抗策として〝スーパーCL構想〟を計画している。そんな中でスーパーリーグ構想側はフランス紙「パリジャン」などが報じたところによると、大会の優勝賞金として「5億ユーロ(約635億円)以上」を用意したことが明らかになっている。

両構想が実現する中心的役割を担っているRマドリードの会長は、UEFA側と3月に入ったところで会談を予定。その場で優勝賞金の最低条件として、スーパーリーグ構想と同じ5億ユーロを要求するとみられているのだ。

スーパーリーグ側は米国の投資銀行大手JPモルガンチェースが支援して総額46億ポンド(約6600億円)の大会予算を見込んでスポーツ大会史上最高額となる夢の賞金を実現する準備を整えているが、UEFA側が要求に応じられる資金源を確保できるかは不透明。出場枠をスーパーリーグ構想の20チーム案に対抗して、36チームと門戸を広げることで放映権料などの収益を拡大させる計画も取りざたされている。

シ烈な綱引きが展開されているが、新リーグ構想は少なくとも莫大な賞金が約束されることになりそうだ。

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