2年目で覚醒なるか。ヤクルトの奥川恭伸投手(19)に開幕ローテーション入りの可能性が出てきた。
ルーキーだった昨年は右ヒジ炎症などの影響で大きく出遅れたが、今年はキャンプから一軍スタート。ここまでの調整は順調で、18日にはブルペンで直球にフォークなどの変化球も交えて投球フォームを入念に確認しながら78球を投げ「しっかり球数も投げることもできましたし、良かったです」と納得の表情を浮かべた。
大事な将来のエース候補とあって、今キャンプは事前に立てた投球計画に基づいて練習をしてきた。この日のブルペンでも「変化球とクイック」を課題に取り組み「変化球もコントロールとかを意識してやりました」と段階を踏みながら前に進んでいる。
高津監督は「開幕(ローテーション入り)をどうこうというのは現時点では決めていない」と慎重ながら、奥川の状態に関しては「状態もすごく上向きでいいペースで来ているんじゃないかなと思いますね」と、うれしそう。ここへきてキャンプ最終週に打撃投手を務めるプランも浮上している。
チーム関係者が「とりあえず2月に問題がなければ、3月に登板するという形になると思う」と話していたように、もともと奥川が2月中に登板する予定はなかったが、想定以上に順調なことから前倒しにするというわけ。〝うれしい誤算〟が続くようなら、奥川の開幕ローテ入りも現実的なものになりそうだ。