【MLB】大谷翔平、元同僚・有原航平との対決熱望「楽しみですね」 キャンプ一問一答

オンライン会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:盆子原浩二】

キャンプ初のブルペン入りで27球、最速145キロを計時「去年よりいい」

エンゼルスの大谷翔平投手は18日(日本時間19日)、米アリゾナ州テンピで今キャンプ初めてのブルペン投球を行った。新加入の日系3世カート・スズキ捕手を相手に27球。最速90マイル(約145キロ)を記録した。練習後に今キャンプ初めて報道陣の取材に対応し、昨季との違いや二刀流復活に懸ける思いなどを打ち明けた。

――昨季と比べて状態は。
「オフもずっとやっていた。去年よりいいと思います」

――オフに平均95マイルの球速が出ていた。今日は90マイルだったが心配はあるか。
「心配ないですね。ユニホームを着て投げたのは久々だったので。そういう感じかなと思います」

――マドン監督が制限をつけないと語っていた。
「コミュニケーションを取って、よりいいものにできたらなと思っています」

――昨季は難しさを感じていたか。
「トレーニングが出来ないので、体重の維持が難しかった。特に去年はウエートも落ちていた。しんどかったかなと思いますね」

――スプリングトレーニング前に2年契約を結んだ。
「金額がどうのこうの言うよりは、しっかり1年1年だと思うので。まずは今年しっかりやりたいですし、その中でいい話し合いが出来たかなと思うので。あとは本当に野球を頑張るだけだと思います」

――打つ方の状態は。
「ずっと練習していたので。いい感じでは。体調もいいですし、振っている感じもすごいいいのかなと思いますね」

――オフはどんなトレーニングをしていたか。
「トレーニングもそうですし、投げたり打ったりの技術練習もそうです。あとは食べるもの、食事面とかもやりました」

二刀流継続へ「結果は頑張って付いてくるものしかない。頑張る以外どうしようも出来ない」

――通常オフのトレーニングと違うメニューだった。
「毎年同じことをやってるわけではないので。より良くなるために意見を聞いたり毎年やっていることではあるので。その延長戦上で、その人たちに見てもらって、今年よりいいものに出来たらなと思っている。いいものをシーズン中に継続したい」

――二刀流を続けるプレッシャー、自信は。
「特別に凄くはないですけど。1年目もどこまでできるか分からなかったので。プレッシャーはなかったですね。楽しみの方が大きかった。結果は頑張って付いてくるものしかないので。そこを頑張る以外、どうしようも出来ないですけど、その頑張りで使いたいと思ってもらえるように1年1年やるしかないかなと思いますね」

――マドン監督は投手の調整を重要視すると話していた。
「特にはないですかね。チームとして投手の比重は高いと思うので、あとは打ったりはずっとやってきているので。自分のルーティン、心地の良い回りをしていければいいのかなと思いますね」

――去年よりも状態がいいと話していた。去年になかったものは。
「体調もいいですし、患部も馴染んできている感覚が去年より強い。自分の体になってきているかなという感覚が去年よりあるのかなと思います」

――オープン戦が始まる。実戦でいける感覚は。
「もちろん行くつもりではやります。去年実戦では投げていない。実戦で磨くしかないので。どんどん磨かれていければいいのかなと思いますね」

――投手として目指す投手像。
「持ち味はストレート。一番はそこが基準になってくると思います。そこが投げられれば、おのずと他の球種を投げられると思っている。一番はそこじゃないかなと思っています」

――右上腕部分に黒いサポーターをつけている。
「保護するものではなくて、ストレスをはかるものなので。そういう感じで毎日、腕にかかるストレスのデータを集めて、自分が1年間回るために一番いい登板間隔の過ごし方、球数を探していこうというものです」

「投げ心地は上がってきている。患部の馴染みもいいです」

――投げ心地が良くなかったと話していた。
「投げ心地は上がってきていると思いますね。患部の馴染みもいいですし、投球モーション的にも去年より良いものがあると思っている。どちらも今のところはいいのかなと思っています」

――体が大きくなったように見える。
「去年が極端に低かったので。体重的には元に戻ってきた感覚です。特に下半身は膝のリハビリがメインだった。強化するメニューではなかったですし、その中で下半身は出来たのかなと思うので。体重も18、19年ぐらいには戻ってきている。体重は今102キロぐらいですかね」

――下半身のトレーニングは。
「走るのは主にスプリントしかやっていない。基本的に長距離を走ることはないですけど、ジャンプだったり、スプリント、ウエートトレーニング。そういうものがメインになるかなと思いますね」

――左足に重心をかけていた。
「去年流れている部分が多かったので。重心が前に流れると良くないことが多いですし。どうしてもフィジカル的に、そういう傾向が出ていた。より意識して軸足を使っていければ」

――レンジャーズに有原が入った。
「もちろん楽しみですね。ファイターズの時から、ずっとキャッチボールしてきたので。どういうふうになっているのか楽しみですし、レンジャーズは何回もやると思う。1打席1打席を大事に楽しみにしながらやりたい」

――オフに実戦に近い練習をしていた。
「ブルペンも例年より早く入っていたし、打撃もライブBPをやってきたので。あまりキャンプ前にやったりしないんですけど、そういうのも多かったかなと思いますね。実際に打者が立ったりとか、自分が打席に立って、投手の球を打ったりとか」

――食事面。どういう課題があったのか。
「ある程度はやってきたものがベースになる。実際に血液をとって、自分に合っている食べ物、合ってない食べ物、炎症の起きやすいもの、起きにくいもの。同じ栄養素を取るにしても自分に合っているものをとった方がいい。細かいところを聞きながらやりました」

――膝の手術をした。どこかに違う感覚が残ると聞く。
「軸足は使いにくいのかなと感じていたので。それは意識したからといって、次の日から左膝の状態が良くなることはなかった。それは地道にリハビリを含めて同時進行でやるしかなかったので。今はより使えている感覚も戻ってきているので。変化球、速い真っすぐの反応は良くなっているのかなと思うので。あとは実戦の中でどのように見えるかが大事になるかなと思います」(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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