自転車道整備 4億7100万円 南島原市は299億4100万円

 長崎県南島原市は18日、2021年度一般会計当初予算案を発表。総額299億4100万円(前年比13.4%減)で、島原鉄道から譲渡された南線跡地(加津佐-深江町)に整備する「自転車歩行者専用道路」の整備事業費に4億7100万円を計上した。25日開会の定例市議会に計29議案を提出する。
 歳入のうち市税は、コロナ禍の影響で前年度比4.4%減の32億6100万円を見込む。歳出は全体の約2割を占める扶助費が60億5500万円(前年度比1.5%増)となった。
 24年度に全面開通予定の専用道路(総延長約32キロ)は市民の日常生活に役立て、サイクリング客を誘致し、交流人口の拡大を図る目的。21年度は1期地区(加津佐-原城跡区間)の整備工事に着手し、2、3期地区(原城跡-深江みずなし大橋区間)の測量設計に入る。
 基幹産業のそうめんと農業にも重点的に配分した。島原手延べそうめんの振興策として「首都圏PR事業」(7300万円)、「地場産小麦の試験栽培事業」(170万円)など約1億1100万円を計上。将来の農業人材を育成する「未来農業フロンティア推進事業」(1200万円)を盛り込んだ。
 また、総額4億5千万円を減額する本年度一般会計補正予算案も発表。補正後の一般会計総額は432億3400万円(前年比19.6%増)。
 市議会運営委員会は18日、会期を25日~3月22日の26日間と申し合わせた。一般質問は3月2~4日に実施し14議員が登壇する。
 主な日程は次の通り。
 ▽25日=本会議(市長施政方針、議案上程など)▽3月2、3日=同(一般質問)▽4日=同(一般質問、議案質疑など)▽5日、8~12日=委員会(付託案件審査)▽22日=本会議(委員長報告、採決)

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