LCRホンダ・カストロール、アレックス・マルケスが駆る2021年型マシン『RC213V』を公開/MotoGP

 2月19日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦しているLCRホンダ・カストロールは、2021年シーズンの参戦体制発表を実施。今年、ファクトリーチームからサテライトに移籍するアレックス・マルケスが登場し、ホンダの2021年型マシン『RC213V』を初公開した。

 1996年にルーチョ・チェッキネロが設立して、今年でチーム結成25年目を迎えるLCRチームは、125ccクラス、250ccクラスを経て2006年からはホンダのマシンで最高峰のMotoGPクラスに参戦している。1月27日にはIRTA(国際ロードレーシングチーム連盟)とドルナスポーツとの間で5年契約を締結しており、2026年までMotoGPに参戦することが決定した。

 ホンダとタッグを組んでMotoGPクラスに参戦してから16年目を迎える2021年は、LCRホンダ・カストロールからアレックス・マルケス、LCRホンダ・イデミツから中上貴晶を参戦させる。また、電動バイクのチャンピオンシップ、MotoEにもLCR E-TEAMとして2019年からエントリーしている。

 LCRホンダ・カストロールから参戦するアレックス・マルケスは、MotoGPクラスに参戦しているマルク・マルケスの弟であり、2012年に3度のワイルドカード参戦でMoto3クラスからデビューを果たすと、シーズン後半にシートを獲得し11戦に出場した。

 2013年からはMoto3クラスにフル参戦して、KTMのマシンでルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、2014年はホンダに乗り換えチャンピオンに輝いた。2015年からはMoto2クラスにステップアップして、5年目の2019年にタイトルを獲得した。

 2020年からはホルヘ・ロレンソの後任としてレプソル・ホンダ・チームからMotoGPクラスに昇格。第10戦フランスGPと第11戦アラゴンGPで2位表彰台を獲得し、計74ポイントでランキング14位となっている。

 そして2021年から2年契約でLCRホンダ・カストロールからMotoGPに参戦することが決まっている。2015年から同チームに所属していたカル・クラッチローは、HRCとの契約が満了となる2020年シーズン終了後にチームを離脱してヤマハのテストライダーに就任した。

2021MotoGP:アレックス・マルケス(LCRホンダ・カストロール)

 今日の発表会では元GPライダーで、現在はMotoGPピットレポーターやセーフティバイクのライダーを務めるサイモン・クラファーが司会として登場。その後、アレックス・マルケスとともに2021年シーズンに彼が駆る2021年型のホンダRC213Vがお披露目され、チェッキネロも登壇した。

 マシンカラーリングはクラッチローが駆ったものと大きく変わりはないが、アレックス・マルケスのパーソナルカラーであるブルーが追加された。

 中上貴晶が参戦するLCRホンダ・イデミツのチーム発表会は2月20日(土)の日本時間18時00分にオンラインで配信。ファクトリーチームでのレプソル・ホンダ・チームの発表会は、2月22日(月)の日本時間20時00分に行われる。

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